Performing Arts Course: Musical
音楽科
パフォーミングアーツ
コース
ミュージカル専攻
「学業」と「ミュージカル」の両立をめざします。
幅広いジャンルの一流指導陣のもと、ミュージカルの三本柱である
演技・歌・舞踊を基礎から身につける中で、
表現力やコミュニケーション力を高めます。
さらに仲間と共に舞台を作り上げる過程の中で、ポジティブな意識を鍛え、
様々な課題を乗り越える力を身につけます。
「学業」と「ミュージカル」の両立をめざします。
幅広いジャンルの一流指導陣のもと、
ミュージカルの三本柱である
演技・歌・舞踊を基礎から身につける中で、
表現力やコミュニケーション力を高めます。
さらに仲間と共に舞台を作り上げる過程の中で、
ポジティブな意識を鍛え、
様々な課題を乗り越える力を身につけます。
Performing Arts Course: Musical
Method
1
「学業」と
「ミュージカル」の両立
演技・舞踊・バレエ・発声・歌に加え、照明・音響などのテクニカル分野についても3年間を通して基礎から学び、エンターテインメント全般に必要な能力を育みます。また全日制高校で学ぶことで、大学進学も視野に入れながらプロを目指すことも可能です。
2
豊富な実技レッスン
幅広いジャンルの一流指導陣がきめ細やかな指導を行います。さらに作品研究等を通して、伝統芸能からブロードウェイまで多種多様な作品に触れ、ストーリーや時代背景、役柄、脚本家の意図など、様々な角度から舞台芸術に関する理解を深めます。
3
みんなと創るミュージカル
「バレエ」を通して、舞台を創造する喜びに触れます。舞台上演における活動では、照明や音響、舞台スタッフなど様々な役割を経験し、舞台人としてのマナーを身につけます。音楽史(バレエ史含む)、音楽、合唱、バレエ実技II(2年生)、選択バレエ教養II等の授業では、舞台芸術を様々な角度から学び、舞台芸術全般への理解を深めます。
有志による外部出演企画:舞浜イクスピアリミュージック&ダンスステージ・DDD横浜ダンスパレード・環境ミュージカル・ダンスワンプロジェクト・墨田区パークスパークシアター
山崎 義也先生
– 「演技実習」担当
– 元劇団四季・ジョイキッズミュージカルスクール主宰
演技と舞台表現の基礎を学びます。舞台に立ち、たくさんの観客に物語の感動を伝えるためには、明晰に言葉を話す力や台本の読解力、役を造形する想像力、共演者の言葉をきちんと受け取る受信力・共感力、さまざまな力が必要です。発声練習・シアターゲーム・エチュード(即興)・台本を使った実践的な演習で、丁寧に基礎力を磨いていきます。演技を学ぶことは、自分自身を知ることです。他者を演じることで自分を見つめ直し、自己を確立します。また、劇的な場面を体験することで、どんな状況でも自分を表現できるパフォーマンス力を獲得できます。演技を通して養われるコミュニケーション力は、人生のあらゆる局面で役立ちます。まさに、演技を学ぶことは人生を学ぶことです。
Curriculum
カリキュラム(学校設定科目)
パフォーミングアーツ
座学では舞台に関わる専門用語を学び、実践では「舞台照明」「音響」などのテクニカル分野を幅広く学びながら、舞台スタッフとしての心構えや基本的な操作を身につけることができます。また作品を多く鑑賞します。制作側と演者両方の視点から学ことができ、実際に舞台を作る場において役立てる授業を展開します。
演技演習
演技を基礎から学び、舞台上で表現できるようにします。演技実習ではプロになるための知識・技能の修得に加え、表現力や主体性を高め人間力向上をめざします。他者との比較ではなく、「今日の自分」より「明日の自分」の成長を意識した授業を展開します。
エンターテインメント
ミュージカルに限らず、エンターテインメントの諸分野(「宝塚歌劇団」「劇団四季」「HIP HOPダンス」「テーマパークダンス」「声優・ヴォーカル」「SNS配信(YouTube等)」「映画・テレビ・ラジオ」)に触れ、みなさんの進路選択の幅を広げます。
Teacher’s
Comment
「HIP HOPダンス
(エンターテインメント)」
– AKIHITO先生
– D.LEAGUE ディレクター・ENcounterENgravers主宰
ジャンルにこだわらず、ダンスの基礎・応用を学び、ダンスを通してミュージカルに必要な「伝える力」「表現力」のテクニックを伝授します。エンターテイメント業界で活動をする上でのダンス課題を解決できるようにサポートします。
Cross Talk
3年 辛島 花音さん & 2年 中野 汐音さん
×
FUMIKO先生
学校生活を支える
先生、仲間との信頼関係
FUMIKO先生 2人はなぜ、全日制である品川学藝高校のミュージカル専攻を選んだのかな?
辛島花音さん(以下、辛島さん) 専門学校はダンスだけ、歌だけと絞られてしまいますが、品川学藝は全日制なので、普通の高校生みたいに一般教科の勉強もある。私は漫画みたいなキラキラした青春にも実は憧れていたので、ダンスと普通の高校生活どちらも楽しめる全日制のこの学校がいいなと思いました。
中野汐音さん(以下、中野さん) 僕はテーマパークダンサーを目指していて、通信で勉強しながらダンスを練習するという選択肢も考えていました。品川学藝は演技だったりダンス以外のことも学べるので、それならばこの学校が充実していると思って入学を決めました。
FUMIKO先生 全日制は毎日学校に来て、当然勉強もするし、芸術も学ぶ。仲間とたくさん笑ったり泣いたり、みんなで一緒に壁を乗り越えていく、それができるのも全日制のいいところだよね。実際に入ってみてどうだった?
中野さん 1期生が男子1人でびっくりもしたけれど(笑)、先生も先輩たちも隔たりなく話しかけてくれるので、楽しめています。特に、この学校の先生たちは友達のような距離感で話を聞いてくれて、違う高校の友達にも驚かれます。
辛島さん こんなに親身になって話を聞いてくれる先生たち、本当にいないと思います。
FUMIKO先生 「何かあったらおいで」って、きっとこの学校の全先生が思っているよ。この学校に入学するためにどんな努力をしましたか?
辛島さん 実技試験で重要になる「基礎」の部分を重点的に見直したり、一般教科についてはHPに載っている過去の入試問題を解いたりしました。
中野さん 僕は、オープンスクールに毎回参加しました。そこで先輩たちが楽しそうにダンスを踊っているのを見て、入学したらこんなふうに一緒に踊れるのかなと思いながらモチベーションを高めました。
FUMIKO先生 ジャズダンスのレッスンもやったよね。
中野さん はい。オープンスクールではいろいろなコースの先生の特別レッスンを受けられますし、先輩たちのコンサートも見に行きました。あとは入学のための実技試験のレッスンを受けて、ポイントや意識すべきところを教えてもらいました。
FUMIKO先生 実技試験で急にこの学校に来たら、やっぱり緊張すると思うの。中学生のうちにオープンスクールで何回も学校に来ていると、先生や同級生とも仲良くなって、この場所にも慣れる。入学試験でも実力をより発揮しやすくなるよね。
夢へ向かう道から広がる
新たな視野と選択肢
FUMIKO先生 学校生活を送る中で、実技の授業以外で楽しかったことを教えてくれるかな?
辛島さん 私は修学旅行でハワイへ行ったことが楽しかったです。班ごとに自由に行動できる時間もあって、みんなで行先を決めたり、言葉がわからないながらも現地の人とコミュニケーションを取ったり、修学旅行を通して同級生ともっと仲良くなれました。
中野さん 僕は……放課後が楽しいです。放課後にFUMIKO先生の部屋に行っていろいろな話をします。部屋には他コースの生徒もいてコミュニケーションが取れます。辛いことがあっても、寄り添ってくれる先生たちがいるから乗り越えられていると思う。息抜きできる場所があるからこそ、学校生活が楽しいです。
辛島さん 私も辛いことがあった時にFUMIKO先生に相談しました。今までダンス1本でやってきて、演技とか歌は初めての経験だったので苦手意識もありましたし、周りとの差を感じて悔しい思いをしていた時に力になってもらいました。
FUMIKO先生 辛島さんはダンスが大好きだったものね。だからダンスばかりやってきたけど、途中で歌にも挑戦したよね。ステージでも歌ってみて、そこから幅が広がったね。新しいことへのチャレンジ精神が出てきているんじゃないかな?
辛島さん 周りの友達の影響も大きいです。周りの子たちがすごく楽しそうに歌っているので、それにつられて私も意欲的に挑戦できました。
FUMIKO先生 入学する時点で目指す方向を絞っている生徒も多いけれど、この学校ではあえていろいろな授業を展開するようにして、3年間でたくさんの経験ができるようにしています。1本だけに絞ってしまうと行き詰まった時に迷ってしまうから、違う方向へ視野を向けてみることはとても大切。例えばダンサーさんをケアする立場の仕事だってあるから、その視点も持ってもらいたい。大学進学の選択肢もその1つです。
辛島さん 私もはじめは裏方に興味がなかったですが、この学校で先輩を手伝ってみて、裏方も楽しいなと思いました。ダンサーとしても、サポートしてくれている人たちに対して、“いて当たり前”じゃなくて“いてくれてありがたい”と感じられるようになりました。
FUMIKO先生 支えられている感覚があるね。スタッフがいてこその演者、その逆も然りです。演者とスタッフがどうやって関わり合っているかという部分まで、この3年間で分かって欲しいと思っています。
辛島さん 普通の高校だと、大学入試が一番大切になってくるのかなと思いますが、この学校にいるとどんどん選択肢が広がっていく感覚があります。すでに目指しているものがあったとしても、「こういうのもいいな」と、いろいろな選択肢が見つけられます。
生徒自らが紡いできた伝統、
これから紡がれる伝統
FUMIKO先生 実技の授業と一般教科があるけど、両立のために工夫してることはあるかな?
辛島さん 私は、実技の時は実技、一般教科の時は一般教科をちゃんとやるというふうに、メリハリを付けています。例えば実技で疲れてしまった時、一般教科の授業で眠たくなる時もありますが、ちゃんと両立するのがプロだと思うので。苦手なことも放り出さないことで、好きなことを続けていくための力も付いている気がします。
FUMIKO先生 実技をやって、勉強もやって、たくさんのものを同時に手順よくやる、というのができるようになってくるよね。
中野さん 実技に力を入れていると、やっぱり勉強で遅れを取ってしまうこともあります。ただこの学校では補習などのサポートがあります。寄り添ってくれる学校だと思います。
FUMIKO先生 勉強に向き合うことで、我慢強さも身に付いていると思うよ。
FUMIKO先生 昨年から学校が男女共学やコース再編などで新しい形になったけれど、これからミュージカル専攻をどういう風に盛り上げていきたいかな?
辛島さん 今までは「先輩」「後輩」で分かれていた部分も、全体で仲良く競い合いながら一つの作品や企画ができればいいなと思ってます。それが新しい伝統になる気がします。
FUMIKO先生 品川学藝として新しい伝統ができていくのは楽しみだよね。ミュージカルって声を出す仕事なので、“大きな声で挨拶をしよう”というのを先輩たちが心がけていて、必然的に1、2年生もそれができるようになっている。こうやって生徒のみんなで学校の伝統をつくっているというのは素晴らしいことだよね。
中野さん 昨年までは男子が僕1人だったので、ダンスも女子メインで構成されることが多かったです。今年は後輩が増えたので、男子だけで踊ったり、男子がもっと表に出たり役立てるようになればいいなと思っています。
FUMIKO先生 中野さんは男子生徒1期生だから、まさにこのコースの伝統のはじまり。大きな役割を担っているよ。後輩たちとは仲が良いの?
中野さん 後輩たちもオープンスクールの時から来ていたから、入学した時には話しやすかったです。
FUMIKO先生 中学生向けのオープンスクールにもたくさんの先輩たちが手伝いに来てくれる。やっぱりそれって、自分が先輩たちにしてもらったことを、今度は後輩に返していこうという気持ちがあるからだよね。
FUMIKO先生 卒業後は何をしたいですか?
中野さん テーマパークダンサーになるためにはまだまだ努力が必要なので、併設の短期大学に通いながらダンスも継続して練習していきたいと思っています。
辛島さん 今はダンサーという夢に向かって、オーディションを受けたりしようと思っています。
未来の後輩たちへ
メッセージ
辛島さん これまでは演者側として練習を重ねてきたと思いますが、品川学藝に入ったら、今まで触れてこなかった違うジャンルについても学べます。私も最初は全然できなかったですが、先輩とか先生とか仲間が支えてくれたので、今ではいろいろなことができるようになりました。オールジャンル学べて、舞台に関わる仕事をしたいと思うなら、全部できた方が強みになると思います。
中野さん 入学したら行事やイベントもたくさんあって楽しい高校生活が待っているので、ぜひ入学まで頑張ってほしいです。品川学藝なら勉強のことも支えてくれるので、心配なく好きなことを続けられると思います。