eSports Education Course
普通科
eスポーツ
エデュケーションコース
ゲームを教育につなぐカリキュラム
全日制高校として日本で初めて※eスポーツを学べるコースです。
大学進学をめざしながら、学習や教育を促進するための
効果的なツールとしてeスポーツに取り組み、「人間力」を育成します。
eスポーツ研究の加藤貴昭先生(慶應義塾大学 環境情報学部教授)と
共同でカリキュラムを展開します。
また本校はNASEF JAPAN
(北米eスポーツ連盟 日本本部)の加盟校です。
全日制高校として日本で初めて
※eスポーツを学べるコースです。
大学進学をめざしながら、
学習や教育を促進するための
効果的なツールとしてeスポーツに取り組み、
「人間力」を育成します。
eスポーツ研究の加藤貴昭先生
(慶應義塾大学 環境情報学部教授)と
共同でカリキュラムを展開します。
また本校はNASEF JAPAN
(北米eスポーツ連盟 日本本部)の加盟校です。
※本校調べ
eSports Education Course
Method
1
eスポーツを「教育」に
つなぐカリキュラム
eスポーツを通して学力の重要な要素である「思考力・判断力・表現力」及び「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を育成します。eスポーツ研究の加藤貴昭先生(慶應義塾大学 環境情報学部教授)と共同でカリキュラムを展開します。また本校はNASEF JAPAN(北米eスポーツ連盟 日本本部)の加盟校です。
例:授業に『マインクラフト』や『フォートナイト』等を取り入れます。
2
大学進学をめざす
カリキュラム
Eスポーツに関する多彩な専門科目だけでなく、全日制高校として一般科目を学び、大学進学のための学力を身につけます。また、“自学自習の習慣化”を養うための授業を設置し、「正しい」勉強法を一から学びます。
3
Eスポーツ大会への
チャレンジ
Eスポーツ大会へのチャレンジに加え、大会の運営サポートや体験イベントの開催を通してPDSAサイクル※を実践します。仲間と切磋琢磨し合う中で「相互啓発力」・「コミュニケーション力」を高め、目標達成のための「意欲」・「忍耐力」を伸ばし、「リーダーシップ力」を醸成します。またゲーム実況YouTuber(もかちゃんねる)と共に、複雑なゲームをシンプルに掴むための分析術を学びます。
※Plan(計画)-Do(実行)-Study(研究)-Act(改善)
eスポーツルームを設置し、ガレリア製のハイスペックゲーミングPCを70台使用
eスポーツは教育ツール
学力の3要素
知識・技能
何を理解しているか
何ができるか
思考力・判断力・表現力等
理解していること・
できることをどう使うか
学びに向かう力・人間性等
どのように社会・世界と関わり
よりよい人生を送るか
学力向上
人間力の向上
eスポーツを通して、
「学力」向上をめざすとは?
知識・技能
ルールや戦略を理解するための知識が必要となります。ゲーム内の物理法則やキャラクターの弱点、相手の行動傾向などを理解することが重要となり、様々な要素について深く理解する力を身につけていきます。
思考力・判断力・表現力等
ゲームは高度な思考力と判断力が必要となります。短時間で正確な判断を下し、状況に応じた最適な戦略を立てる必要があります。複雑な情報を高速で処理し、瞬時に判断する能力を養います。
学びに向かう力・人間性等
仲間と協力してプレイすることが重視され、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力を養います。また、多様な文化背景を持つ人とふれあうことも多く、異文化コミュニケーションのスキルを養います。
Curriculum
カリキュラム(学校設定科目)
講師陣
YouTuber(ゲーム実況者)
海外ゲーム部署サポーター
大学教授
Jesu公認プロゲーマー
eスポーツ実習
マインクラフト
フォートナイト
Fall Guys
Apex
・課題解決能力・判断力・持続力・協調性・集中力
・コミュニケーション能力 等
eスポーツ概論
eスポーツの歴史や未来
eスポーツを取り巻く環境
を学ぶ
慶應義塾大学 加藤研究室との連携 企業連携(SEGA等)
グローバルイングリッシュ
ゲームをプレイしながら英会話の実践力を育成
eスポーツ用語だけでなく日常英会話の育成、 向上をめざす
(ゲーミングイングリッシュ)
その他
◯ 映像編集基礎 映像表現
◯ eスポーツ実習Ⅱ
◯ インターネットとビジネス
Teacher’s
Comment
「eスポーツ概論」
– 加藤 貴昭先生
– 慶應義塾大学 環境情報学部教授
eスポーツ概論では、社会との関わりの中で「eスポーツ」がどのような役割を果たしているのか、みなさんと一緒に考えていきます。慶應義塾大学SFCの研究室とも連携をはかり授業を展開し、eスポーツの持つ新たな価値を探求していきます。地元品川区の夏祭り「大井どんたく」では大学生と共にeスポーツの体験イベントを開催しました。数百名の方々にご参加いただき、eスポーツが持つ魅力や課題について実地調査を行いました。このような実践的な経験を通じて、eスポーツの可能性について一緒に考えていきましょう。
もか先生
– ゲーム実況YouTuber
– 「eスポーツ実習」担当
一人一台用意されたガレリア製のゲーミングPCで、「マインクラフト」や「フォートナイト」等を通してゲームの面白さや楽しさに触れながら、教育カリキュラムとして、コミュニケーション能力、協調性、集中力、持続力、判断力、課題解決能力、論理的思考、英会話力などを高めます。ゲームを入り口に「人間力」の育成を行います。また、プログラミングや映像編集なども授業を通して学習できる為、eスポーツに関心がある生徒にとって効率的に学習する事ができます。
Cross Talk
2年 山中 詩斗さん & 2年 新田 桃香さん
×
増渕 修一先生
“ゲームが好き”をきっかけに、
未来へつながる学びを
増渕修一先生(以下、増渕先生) なぜいろいろな学校がある中で、全日制の品川学藝高校のeスポーツエデュケーションコースを選んだのかな?
山中詩斗さん(以下、山中さん) この学校にeスポーツエデュケーションコースが新設されて、教育にどうやってeスポーツを混ぜ込んでいくのかが気になったからです。
新田桃香さん(以下、新田さん) 私は子供の時からゲームが好きで、この学校のオープンスクールに参加した時に“自分の好きなことを学業として取り入れていく”というお話を聞いて、興味が湧き、この学校への入学を決めました。
増渕先生 ゲームと勉強がどう繋がるのかは気になるよね。
増渕先生 実際に1期生としてeスポーツの授業を受けてきて、ゲームに対する向き合い方とか考え方は変わったかな?
山中さん ゲームは元々1人でやっていたのですが、学校で大人数でやるとコミュニケーションも大事になります。みんなでやるからこそ1人でやる時とは違う目標が立てられて、みんなでどうしたらいいかを話し合ったりします。その中で、ゲームは遊ぶだけじゃなく学びにも繋がると実感しています。
新田さん 今までは娯楽としてゲームをやっていました。入学して周りにもゲームが好きな友達がたくさんいることで、“もっと強くなろう”とか、“
真剣に取り組んでみよう”と思えるようになりました。他には自分の知らないゲームを友達が取り組んでいたり、やったことのないゲームに授業で触れる機会があったりと、新しいことに挑戦する機会が増えました。
増渕先生 今まで触れてこなかったものに触れることで、新しいことにも挑戦しなきゃという気持ちが芽生えたね。視野を広げていかなきゃいけないし、コミュニケーションも大事だし、これって社会に出てからも大事なことだから、eスポーツを通して学べるのはいいことだよね。
増渕先生 一般教科の授業もあると思うけれど、どうかな?
山中さん eスポーツのことも学べるけれど、しっかりと大学に向けての一般教科の授業もあるので、大学進学につなげることもできるし、自分の好きなこともできるのがいいと感じます。
増渕先生 そうだよね。時間割に一般教科だけでなくeスポーツの授業が組み込まれていることで、みんなのモチベーションになっているのが先生から見ても感じられます。「相乗効果」や頑張る「きっかけ」になっていると思う。ひとつでも楽しいことがあると、より自然と足が学校に向くよね。
普段と違う視点からの
ゲームとの向き合い方
増渕先生 1番楽しい授業は何ですか? 僕が数学の先生だからって気にしなくていいよ(笑)。
山中さん 数学ももちろん楽しいですが……『グローバルイングリッシュ』という授業が好きです。英語を使ってゲームをする授業で、ゲーム内の意思疎通を英語で挑戦するだけでなく、ゲームをしながら日常で使える英会話まで学ぶので面白いです。僕はその授業の先生の手伝いもしていて、生徒の意見を積極的に取り入れて授業をしてくれるので、モチベーションが上がります。
増渕先生 負けたか、数学……(笑)。ゲームを通してなら、英語も楽しいって思えそうだね。
新田さん 私は『eスポーツ概論』という授業が好きです。ゲーム大会の運営側の立場で考えてみようという授業で、自分たちでゲームを選ぶところから考えて、実際に擬似大会を開きます。今までとは違う視点から向き合ってみて、どうしたら参加者全員が楽しめるのかを考えるのが面白かったです。自分が取り組んできたゲームが大会に適しているのか、初心者に向けてならどんな大会を開くのがいいのかを自然と考えるようになりました。そのためにも、いろいろなジャンルに触れるようにもなりました。
増渕先生 ゲームをやるだけじゃなくて、自分が大会を開いたら、というところにまで思考が広がっているね。
山中さん 僕も運営を体験して、企画する側の大変さを知りました。色々な視野から考えないと、何か問題が起きた時に対応できないです。ちゃんと先を考えないといけないと感じました。
増渕先生 相手が求めることを考えるのは、将来仕事をする上でもとても大事。自分が好きなものを通して、それが学べるのはすごくいいね。ゆくゆくはこのeスポーツエデュケーションコースの生徒たちが運営スタッフとして動き、他のコースの生徒を交えた校内大会を開催したいと聞いています。絶対にいい経験になるね。
eスポーツを通して広がる
社会とのつながり
増渕先生 校外活動で印象に残っていることはありますか?
山中さん 『プログラミング』という授業があって、その延長としてプログラミングの大会に出ました。パソコン上で自分がプログラムしたものを戦わせるという大会だったのですが、授業でやったことを自分なりに応用して臨みました。さまざまなところからレベルの高い人たちが集まっていて、貴重な経験になりました。
新田さん 私は『eスポーツ概論』の授業の延長で、品川学藝高校として『大井どんたく夏まつり』でeスポーツ体験イベントを実施したことが印象に残っています。お祭りでどんなゲームを出したら子供たちが喜んでくれるかをみんなで考えて、当日も私たち生徒がスタッフとしてブースに立ち、子供たちとも触れ合いました。
増渕先生 慶應義塾大学でeスポーツを研究されている加藤貴昭先生とその研究会のみなさんとのコラボレーションチームとして、この体験イベントを開催しましたね。当日は行列もできて大反響。プログラミングの大会も、eスポーツ体験イベントも、どちらもこの学校に入らなければできなかったことだと思います。
新田さん 他には、学校の近くにあるSEGAへ企業訪問に行きました。SEGAが主催する大会の運営をお手伝いさせてもらう機会もあり、実際の大きな大会の舞台裏を見られるのは刺激的でした。
増渕先生 誰もが知っている企業に行けるというのはなかなか無い機会だよね。1年間を通して本当に濃い経験をしているね。2年生では、eスポーツを通して高齢者に向けてできることを考える取り組みも始まります。このコースではないとできないことが、これからもたくさんありそうだね。
増渕先生 同じコースの生徒はみんな“ゲームが好き”という共通点があったと思うけれど、仲良くなりやすかったかな?
新田さん 入学した時から「好きなものが一緒」というのがわかっているから、初対面から話しやすかったです。
山中さん 僕も話が合う人が多くて嬉しかったです。一方で「eスポーツ」というくくりの中でも、興味のあるゲームや得意なゲームはみんな違うので、自分と同じ人はいない。だからこそ視野が広がります。
増渕先生 他のコースの子たちとの関わりはあるのかな?
山中さん リベラルアーツコースの生徒とは、クラスメイトとして一緒に一般教科を受けています。音楽科の生徒とは授業では関わる機会はあまりないけれど、校外学習や週1回の『総合的な探求』という授業で関わります。
増渕先生 色々なコースがある学校なので、コースの垣根を越えて交流することで色々な刺激を受けてくれるといいなと思っています。『総合的な探求』では、他コースの生徒と一緒にひとつのことに取り組む中で、普段とはまた違うインスピレーションを受けられそうだね。
増渕先生 まだ2年生になったばかりだから具体的には言えないかもしれないけれど、将来についてどう考えているかな?
山中さん 大学も、ゲーム関連の方に進みたいと考えています。
新田さん 私もeスポーツ関連での進学を目指しています。ゲームについてさらに詳しく学びながら、将来は好きなことを仕事にできるといいなと思っています。
未来の後輩たちへ
メッセージ
山中さん eスポーツを教育に取り入れると聞くと、難しいかなと思っている人もいるかもしれないです。実際には、ゲームをやりながら気づいたら学びにつながっていたという感じで、みんなで仲良く楽しく授業を受けることができます。だからぜひ入学してほしいです!
新田さん eスポーツエデュケーションコースではあるけれど普通科でもあるので、将来絶対にゲームの道に進みたいという人だけでなく、将来は決めていないけれど好きなことを学びとして取り入れたい、という人にもおすすめの場所です。オープンスクールでもみんなでゲーム体験ができるので、ぜひ遊びに来てほしいです。