本園は、1903年創立、日本最古の音楽学校である日本音楽学校の付属幼稚園として、昭和24年4月、品川区豊町に、地域のニーズに応えるために設立いたしました。
この度併設高等学校の校名変更に伴い、令和5年度より園名が「品川学藝幼稚園」に変わりました。しかしながら「有明教育芸術短期大学」「品川学藝高等学校」との連携はそのままに、幼児教育の研究園、実習園として、最高の保育をすべく、今後も向上発展に努力してまいります。
本園の建学の精神は「愛」と「和」と「誠実」であり、幼児教育の基盤そのものです。
この心を大切に、幼児の人間形成に欠くことのできない重要な要素として、自主性や創造性の育成を、豊かな環境を通して、実施していきます。
友人に対しても、家族に対しても、常に相手の立場に立って誠実に対応する。これが思いやりの心であり、このことがまさしく本園の教育理念です。知性と品格、豊かな情操、および健康な身体を養い、礼節を重んじ、明朗な生活態度を育てることを掲げています。
園長よりメッセージ
品川学藝幼稚園は、昭和24年に日本音楽学校付属幼稚園として創立しました。今年で、創立75周年を迎えます。
さて、品川学藝幼稚園の母体である三浦学園の建学の精神は、「愛と和と誠実」です。「愛」はいたわりの心、「和」は連携と協調の心、「誠実」は真摯に学ぶ心を示しています。
この建学の精神をもとに、本園の教育目標
の4つを掲げています。
子どもたちが日々の生活の中で直接体験を通して、思考力の芽生えを培い、
豊かな学びが積み重ねられるように教育課程を編成し、教育目標の達成を図っています。
「心も体もたくましい子」
- 基本的な生活習慣が身につくようにします。
- 運動の習慣作りを心がけます。
- 食事のマナーや食べることへの関心を培います。
「話をよく聴き、自分の考えを表現できる子」
- 話す力、聴く力を育て、自分で考えて行動できる力を育みます。
- 道徳性・規範意識の芽生えを培います。
「思いやりのある子」
- 友達と遊ぶ楽しさや相手の気持ちへの気づきを大切にします。
- 異年齢の交わりを大切にしていきます。
- 温かな言葉がけや接し方を大切にしていきます。
「創意、工夫する子」
- 興味の広がりを大切にし、考えたり工夫したりして自信をもって行動する力を育みます。
本園は、専門教育が受けやすい環境にあります。体育指導、音楽指導、英語指導などを行っています。それぞれの指導は定期的に行うようにしており、子どもたちも元気に楽しく指導を受けています。また、芸術的環境(大中小のホール)や園舎や園庭を使い、活動を広げています。
教師との信頼関係を基盤に、集団生活の中で自己を十分に発揮し、主体的に遊びや生活が進められるようになるために、学年に応じた指導の重点を設定しています。
3歳児
- 一人一人の発達や育ちを踏まえ、基本的な生活習慣を身に着けられるようにする。
- 教師に親しみをもち、安心して過ごすことができるようにする。
- 自分の思いを出しながら遊びを楽しめるようにする。
4歳児
- 伸び伸びと自己を表現しながら好きな遊びを繰り返し楽しめるようにする。
- 友達と関わる中で、相手の思いに気づいたり受け止めたりし、一緒に遊ぶ楽しさを十分味わえるようにする。
5歳児
- 自分のめあてに向け、試したり考えたりして取り組み、やり遂げる達成感を味わえるようにする。
結果よりもそれまでの過程を大切にする保育を念頭に、子どもたち一人一人が楽しく明るく元気よく過ごせる園生活となるよう心掛けています。保護者の皆様と本園職員がともに育ちあえる関係を大切にしていきたいと思います。
心も体も健康な子
- 基本的な生活習慣が身につくように導きます。
- 手作りのお弁当で、安全で健康な身体づくりをめざします。
- 手作りのクッキングを通して好き嫌いをなくし、食事のマナーや食べることの関心を培います。
- 運動の習慣づくりを心がけて指導にあたります。
友達と関わる力を伸ばす保育
- 友達と遊ぶ楽しさや相手の気持ちへの気づきを大切にします。
- 直接体験や異年齢の交わりを大事に導きます。
よりよい環境
- 専門教育が受けやすい環境です。(体育、器楽、英語、リトミックなど)
- 緑の多い環境の中で、身近に自然の感性をみがきます。
- 芸術的環境(大中小のホール)や、南に面した明るく暖かい園舎と園庭で活動が広がります。
豊かな言語能力を育てるのは今!
- 話す力、聴く力を育てる基本の時期を大切にしています。
- 絵本に親しみ、感性が豊かになるように、絵本の貸出しを行っています。
- 心を育てる言葉のかけ方、接し方に注意を払っています。
充実した人的環境
併設として「有明教育芸術短期大学」や「品川学藝高等学校」「品川学藝保育園」があり、教員や生徒、乳幼児との交流も盛んです。「体育」「音楽」「英語」の専門家から直接体験を通して学ぶことができます。
安心安全な環境
養護教諭が常駐し、健康安全面に敏速かつ的確に対応しています。
充実した施設
緑豊かな環境に囲まれた園舎は、南向きで暖かい鉄筋3階建です。大中小のホールをはじめ、視聴覚室、調理室、校庭など、付属高校との共有施設を持ち、学園の施設内で運動会、遊戯会などの大きな行事を行うことができます。
少人数保育
少人数の小さな幼稚園のため、教員の目が全園児に届き、いろい ろな角度から園児を支援することができます。
幼稚園の好ましい成長発達を支えることを目的にして、保護者の方々の親睦をはじめ、保育に関する教養を高め合います。
活動:家庭教育学級、バザー、手作りクッキング、親子観劇会など
*感染症の状況により変更になる場合があります。
言葉がけ
- 危険な場合を除き、考えさせ本児に判断させるような言葉がけを心掛けています。
本物に触れる
- おもちゃ:木のおもちゃや考えて工夫するおもちゃ等、学年に合ったおもちゃを使用しています。
- 食べ物など:園庭プランターで野菜の栽培
- 絵本:月刊本(良書といわれる絵本を子どもたちに)
実体験をする
- 遠足
*歩いたり、公共の乗り物を使用し行っています。
- 年長
*買い物 お金を持ちパンを買いに行く体験
*郵便ポストへ手紙を出しに行く体験
メリハリのある保育
- 自由保育時間:危険に配慮し十分に体を動かし遊びます。 様々な友達と関わり、意見を交わすことで相手の気持ちや関わり方を学びます
- 課題の時間:話を聞く態度を考えさせると同時に話している人の気持ちに 気付かせています。課題をきっかけに自分なりに創意工夫する力を伸ばせ るようにと願っています。
伝承文化
折り紙:日本の伝統文化を大切にし、各学年に合った毎月季節に合った折り紙制作を行っています。指先を使い、折って形にしていきます。この活動をきっかけに折り紙の本を見ながら作る意欲が育ち、年長児になると展開図にも関心が広がっていきます。
年少時は丸・三角・四角等、形の導入と糊付けの指導から始めます。
半分折り、半分に折った線に合わせて折るなど、年長時には様々な折り方を習得していきます。
1903(明治36) | 日本で最初の私立音楽学校として日本音楽学校が創立。 |
---|---|
1949(昭和24) | 日本音楽学校第四代校長三浦泰先生により、日本音楽学校幼稚園を創立。三浦泰、初代園長に就任。 |
1993(平成5) | 三浦泰園長先生逝去。三浦洋義、学園長・理事長に就任。志賀平治、第二代園長に就任。 |
1995(平成7) | 体育指導導入 |
2004(平成16) | 水本眞澄、第三代園長に就任。 |
2005(平成17) | リトミック指導導入 |
2009(平成21) | 英語指導導入 |
2022(令和4) | 関幸治、第四代園長に就任。 |